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ポケモン世界の経済・インフラ考察

※この記事には妄想的な考察が含まれています。基本的には二次創作の範疇と考えて、お読みください。

ポケットモンスター、略してポケモン。おそらく多くの人が一度は耳にしたことのあるフレーズでしょう。そのポケモンの世界は、どのようにして経済やインフラが整備されているのでしょうか。この記事では、ゲーム内の描写から推察される、ポケモン世界の社会システムについて考察していきます。

ポケモン世界の経済

ポケモンの世界において、経済はどのような形で存在しているのでしょうか。

まず気になるのは、学生のような身分の人間でも、平気で900万円もの大金を所持しているという点です。さらに、バトルを挑まれて勝利すれば賞金が手に入り、負ければ逆にお金を取られます。中には、園児のような未就学児童からも賞金としてお金を受け取ることができるのです。

この時点で、私たちがよく知る「お金」という概念とは、少しずれているような気がしてきます。

次に疑問に思ったのが、ショップでの売買についてです。例えば、800円の値段がついているハイパーボールを99個購入したとすると、その合計金額は79,200円。このくらいの買い物なら、現実世界でもそうおかしくはありません。

しかし逆に、アイテムを売る場合――例えば「でかいきんのたま」を999個売却したとすると、その合計金額はなんと19,980,000円にも達します。この金額のやり取りが、一瞬で終わるのです。

ここで考えられるのが、「お金」は実物として存在しておらず、いわゆる電子マネーのようなものなのではないか、という可能性です。そして私たちの知っている「お金」とは概念的に少し異なり、むしろ「ポイント」のような形態の方が近いのではないかとも思えてきます。

ポケモン世界の労働システム

そう考えたときに、ふと気になるのが――ポケモンの世界における「仕事」は、どのような形で成り立っているのでしょうか。そして、給料のようなものはどうなっているのでしょうか。

まず思いつく職業には、どのようなものがあるでしょうか。たとえば、モンスターボールやキズぐすりなどを生産する工場。あるいは、インフラ整備に関わる肉体労働や、発電施設、水道局などの公共機関。さまざまな職業が存在しますが、どれも社会を成り立たせる上で欠かすことのできない重要な仕事です。

しかし一方で、この世界では――バトルに勝利するだけでお金が手に入り、道端に落ちているアイテムを拾って売れば、それだけで大金を得ることもできます。そんな中で、わざわざ「働こう」と思う人間はどれだけいるのでしょうか。

もちろん、社会を維持するために必要な仕事を進んで引き受ける人もいるでしょう。しかし、全員がそうとは限りません。現実の世界でもそうであるように、「仕事」には生活を成り立たせるための目的があります。住む場所を確保するにも、食料を手に入れるにも、基本的にはお金が必要であり、そのために人々は仕事をしているのです。

では、ポケモンの世界においても、現実の「給料」にあたるような、何か特別な報酬が存在し、それを目的として仕事に従事している人々がいるのではないでしょうか。

ポケジョブから見る労働の形

たとえば、ガラル地方には「ポケジョブ」という仕組みが存在します。ポケモンを企業や施設に派遣することで、お金やアイテム、さらには努力値や経験値を得ることができるというものです。

これはポケモンが仕事の手伝いをして報酬を得るというシステムですが、人間の仕事もこれと似た形で、金銭以外の「報酬」を得ているのかもしれません。

たとえば――特別なアイテムが手に入ったり、育てているポケモンに努力値や経験値を分配できたりするような報酬があるとすれば、人々が自発的に働き、そして社会を維持するために必要な仕事も、人材不足になることなく、うまく回っていくのではないでしょうか。

ポケモン世界の教育

ポケモンの世界において、教育はどのような形で行われているのでしょうか。

有名な教育機関のひとつとして、パルデア地方には「オレンジアカデミー」「グレープアカデミー」という私立学園が存在しています。どちらも全寮制で、年齢不問・制服指定という特徴を持っており、そのことからも学園としてのレベルの高さがうかがえます。

授業は、生徒が気が向いたときにいつでも受けられ、同じ授業を繰り返し受けることも可能です。テストも選択式問題に答える形式で、短い授業の中からの出題であるため、テスト前に復習しておけば、不合格になる可能性は極めて低いでしょう。

授業内容についても興味深い点があります。一般的な「言語」「化学」「歴史」などの科目名はあるものの、その中身はすべてポケモンの世界観に基づいた内容になっています。つまり、我々が現実の小学校や中学校で学ぶような知識――国語や算数、理科、社会といった基礎的な学問とは少し異なった形で構成されているのです。

こうなると、もっと幼い時期に、我々が「義務教育」と呼ぶものを終えている可能性も考えられます。しかし、それは少し都合が良すぎる気もしますし、そうでなければ、社会生活に支障をきたしそうなものでもあります。

とはいえ、「塾帰り」や「スクールボーイ」「先生」といったトレーナーが存在することから、パルデア地方以外にも教育機関が多数存在しており、一般的な教養教育は、広く行き渡っているのでしょう。

つまり、ポケモンの世界における教育は、実用的かつ世界観に即した特化型の学びを提供する場と、基礎的な学力や生活能力を育てる一般教育の両面で成り立っている――そんな仕組みになっているのかもしれません。

ポケモンリーグの目的

このポケモンの世界には、「ポケモンリーグ」と呼ばれる施設があります。これはどういう施設かというと、各地にある「ジム」でのジムバトルに勝利し、ジムバッジを8つ集めたトレーナーだけが挑戦できる、一種の大型大会のようなものです。

ポケモンの世界に暮らす老若男女が挑戦者として集い、互いに切磋琢磨し、協力し合う場となっています。では、そもそもなぜこのような施設が運営されているのでしょうか。その目的とは何なのでしょうか。

インフラ維持の観点から

私が注目したのは、ポケモン世界におけるインフラ事情です。電気・水道・ガスといったライフラインは、おそらく9割近くがポケモンに依存しているのではないでしょうか。

電気なら電気タイプのポケモン、水道なら水タイプ、ガスなら炎タイプといったように、それぞれの属性に適したタイプのポケモンによって支えられているのだと考えられます。

このように、ポケモンに依存したインフラが構築されているとしたら、一番重要視されるのは「優秀なトレーナー」の存在ではないでしょうか。

インフラを安定させるためには、強力な能力を持ったポケモンの力が必要です。そしてそのポケモンたちを適切に管理・運用するためには、高い技術と経験を持つトレーナーが不可欠です。しかも、一匹だけではなく複数のポケモンを同時に使役できる能力も求められるでしょう。

そのような優れた人材を見出すための仕組みこそが、「ポケモンリーグ」なのではないでしょうか。

つまり、ポケモンリーグの運営目的は、単なる娯楽や競技の場ではなく、トレーナーの育成・選抜の場としての側面も持っている――そう考えることもできるのです。

まとめ

ポケモンとの共生において、ポケモンにだけ頼りきった生活はできません。
確かに、インフラやエネルギー、労働の一部はポケモンの力によって支えられていますが、それを維持し、管理し、社会として機能させているのは人間の知恵と努力にほかなりません。

優秀なトレーナーの育成を目的としたポケモンリーグの存在、電子的な通貨概念と報酬システムによって成り立つ経済、そしてポケモンと密接に関わる形で発展してきた教育。
どれもが、ポケモンと人間が互いに役割を持って生きていく社会の仕組みの一端を表していると言えるでしょう。

つまり、ポケモンの世界は、ただの「バトルと冒険の舞台」ではなく、しっかりとした社会基盤と、人々の暮らしが支え合って存在している世界です。
そして、そんな中で人間とポケモンが手を取り合い、共に生きていくことこそが、この世界の本質なのかもしれません。

もちろん、これらはあくまで推測に過ぎませんが、ゲームの描写から読み取れる情報を元に考察してみると、非常に興味深い社会システムが見えてくるのです。

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