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花粉を赦すことが人類の進化への第一歩

「ハックション!」
滝のように流れ出る鼻水。最悪だ。ゴミ箱はティッシュの山で埋まる、誤解されそうだが、そうじゃない、だとしたら元気すぎる。

「花粉、許せねぇなぁ!!」
鼻声で叫ぶ。涙と鼻水のダブルコンボを食らいながら、ふと思う。

おかしくないか?
五感のうち二つを奪われるって、花粉、強すぎだろ!?
嗅覚は死に、視界は涙でぼやける。これ、もはや生存に関わるレベルじゃない?

……もしかして、これって陰謀じゃないのか?
例えば、飲食店の策略。
嗅覚を奪われれば、どんなにマズくても食べるしかない。
視覚を奪われれば、どんなに適当な盛り付けでも満足するしかない。
……そんなことを考えないとやってられないくらいには、花粉症は辛い。

この地獄を、どうか花粉症じゃない人にも知ってほしい。
常に鼻の穴から水が溢れ出し、目は虫刺されのようにかゆい。
これが春の呪い——いや、花粉症という名の災厄だ。


「いや待て…この花粉の元凶はスギだ。」
花粉そのものに向けていたヘイトが、一気にスギへとシフトする。

戦後、日本は復興を急ぎ、スギをとんでもない数植えた。
その面積、約450万ヘクタール(国土の約12%)。
……多すぎない?さすがにこんなには要らんだろ、と思うが、戦後の混乱の中では仕方なかったのかもしれない。

問題はその後だ。
大部分のスギは使われることなく放置され、成長しまくった結果——今、私たちはこの地獄を味わっている。
言い方は悪いが、最悪の置き土産すぎるだろ。

しかも追い打ちをかけるように、スギが最も花粉を飛ばすのは樹齢30年頃。
つまり、今(2025年)がまさに花粉量のピークということになる。

……やってくれたな、農林水産省。


「どうにかできないものか、例えば人工林ごと、森を燃やすとかさ。」
もちろん、一般的にはそれはダメだけど、いいじゃん、もうスギとか燃えやすそうだし。
実際に燃やしたら、CO2の排出がヤバいし、土砂崩れや地形変化も激しくなるから、問題だらけなんだけどね。
でも、燃やすのも策の一つじゃない?なんて思っちゃうけど、現実的な解決策としては、花粉を出さないスギに植え替えるっていうアプローチが進んでるらしい。
とはいえ、効果が出るまでに数十年かかるとか、スギが成長遅すぎとか色々あるけど、それでも何かしら対策を講じてくれてるのは、大変良いことだと思う。

「私も何かいい策を考えるか…」
逆に人間側をどうにかするか?
花粉症を患っていない人だけを除外すれば、効率も良さそう。体が花粉を受け入れられるように改造すれば、問題ないんじゃない?
あれ、でも待って、花粉って確か無害だったよな?
何で無害な奴にこんなにてこずってんだよ!


実際、花粉って無害らしいんだよね。
無害なはずなのに、ウイルスや細菌と勘違いして、体が防衛反応を起こす。その結果、鼻水やくしゃみ、涙が出るってわけ。

でも、一番許せないのは、鼻づまりだよ。
血管を膨張させて、花粉の侵入を防ごうとしているんだろうけど、残念ながらそれが空気の侵入も止めてしまってる。
これ、すごい欠陥だよね。横転しちゃうよ。

「口呼吸しろよ」って言うけど、それって人間の構造的な慢心だよね。
口の中が砂漠になっちゃうし、体がそのことを全く考慮してない。
寝起きの乾き具合、水分のなさは異常だし、人類、誕生して数十万年経ってるのに、こういうところ全然アップデートしてないよね。
もし神が存在するなら、人間の更新を怠りすぎてるんじゃないかって思っちゃう。


結局は、体の勘違いと過剰防衛なんだよね。
あ~あ、原因は結局、自身の体にあったってことか。
でも、体は花粉を受け入れてあげるべきだよ。
花粉を赦すことが、人類進化への第一歩となるんだ、きっと。

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