プレイ時間は3.9時間でした。
※本記事はBills Must Be Paidのネタバレが含まれます。
ゲーム概要
『Bills Must Be Paid』貯金箱をひたすらハンマーで叩き割って、溜まった請求書を払っていくアクティブ・インクリメンタルゲーム。
開発はRoxyとMikeの2人によるインディーチーム。2026年7月29日にSteamでリリースされた作品で、発売から72時間で10万本を突破したことが公式から発表されている。
内容としては、金欠の状態からスタートして、貯金箱を叩き割ってお金を集め、届いた請求書を支払っていくというもの。放置系ではなく自分で叩き続ける「アクティブ」なインクリメンタルゲームで、叩くたびにスタミナを消費し、手が疲れきったところで1回のランが終了する。
請求書を無視し続けると取り立て屋が稼ぎから取り分を持っていくようになり、最終的には破産が待っている。逆に支払えばパークが解放されて、次からもっと楽に返済できるようになる。この「破産して、また強くなってやり直す」というループが本作の骨格になっている。
貯金箱にも種類があって、逃げ回るもの、その場から動かないもの、大量のお金を抱えているものなど様々。そのほか、握力を鍛えたり、カフェインに依存したり、ジムに通ったり、手首を強化したりといった複数ルートのスキルツリーも用意されていて、岩を降らせる、ハンマーに電気を帯びさせるといったアビリティも解放できる。
前述したとおり短めのインクリメンタルゲームなので、サクッと遊べるのも特徴の一つ。
プレイ中の感想
「破産して、また強くなってやり直す」と書いたとおり、決められた日数までに決められた金額を支払うことで、破産した際に指輪とブレスレットに交換できる特別な通貨が手に入る。
そして借金を返済できずに破産すると、指輪とブレスレットを交換できるフェーズに移行して、ゲームが最初からになる。ただし交換した装備はそのまま残るので、次回からはもっと楽に返済が進むようになる。
という流れなわけだが、遊んでいて気づいたのが、着実に借金を返済していけば、ほとんど破産することなくゲームを終わらせることができてしまうという点。

上記画像ではサイクル7と表示されている。これは次で7周目が始まるということなのだが、画像を撮るためなどで3回ほど無駄にやり直しているので、実質4周目くらいでクリアとなっていた。

では着実に返済するというのがどういうことかというと、まず賭けを一切しないこと。
本作には「一か八か」という、1回のラン終了時に二分の一の確率で収益を倍にするか、収益をゼロにするかという賭けが存在する。これをやらない。
その上で、借金は早めに返済することもできるのだが、早く返すとその分だけ試行できるランの数が減っていく。なので借金はギリギリまで返済せず、期限直前で返した後、余ったお金でアップグレードを購入する。このように遊んでいると、ほとんど詰まることがない。

そして当たり前だが、破産していないということは、基礎の攻撃力が若干足りない状態が続くことになる。そういう時に強いのがこの爆弾貯金箱。HPが高くてなかなか壊せない貯金箱を巻き添えにして壊せば、借金を支払える分は余裕で稼げる。

そしてこのゴールディ。全然壊れないけど、壊せたらめちゃくちゃ大量のお金を落としてくれる貯金箱で、こいつが出てきたらもうこのゲームは勝ち。うまいこと爆弾貯金箱で爆破させていくと、全アップグレードを取得できる程度には稼げてしまう。
ここまで進めたとしても、気が緩んで一か八かの賭けをすると一気に破産に近づいてしまうので、最後まで堅実にプレイしたほうがいい。
というか、一か八かをする必要性をあまり感じないんですよね。おそらく支払期限までにアップグレードを買いすぎたり、全然貯金箱を壊せなくて単純に支払金額に届かなかったりした時に、初めてお世話になるシステムなんだと思う。
だが前者に関しては、支払い後の余剰分をアップグレードに回せばいいだけの話。後者もしっかり貯金箱を壊そうとしていれば、かなりわざとらしい変なプレイをしない限り「支払えない」なんてことは起こりえないと思う。
ということも踏まえて、このゲーム、ゲームバランスが良いとは言えない。だけど良いところは別にしっかり存在している。
本作以外にもインクリメンタルゲームはそこそこの数プレイしてきたが、ここまで忙しく画面をしっかり見ておかないといけないインクリメンタルゲームは初めてだった。アクティブ・インクリメンタルゲームと称しているだけあって、これがかなり良い味を出している。
正直、忙しそうなインクリメンタルゲーム自体はいくらでもある。私がクリア済みで記事にもしているものだと「Berry Bury Berry」なんかが挙げられるが、あちらは忙しいゲームではありつつも手を止める時間が存在する。それに比べて本作は手を止める隙がなく、せわしなくゲームが進んでいく。
私にはこのゲーム体験がかなりマッチしていた。どうしても集中力が続かないタイプなのだが、集中が切れる前に手を動かす時間が生まれることで、ゲームにぐっと引きつけられるようにプレイすることができた。
全実績について

全実績に関しては、ゲームをクリアまで進めたら勝手に取得できていくものが大半。全実績を含めても3〜4時間でクリアできると思う。
強いて話すことがあるとすれば、ゲームをクリアするまで一度も「ビッグ・トニー」を利用していなかったこと。これはお金を借りられるが、利子をつけて返さないといけないというシステムなのだが、前述した堅実プレイだと使う場面がまったくない。
結果、ビッグ・トニーからお金を借りて期限までに支払うという実績が、最後まで残ってしまった。
まとめ
3〜4時間で全実績まで終わる、かなりコンパクトな作品だった。
正直ゲームバランスは良いとは言えない。堅実に立ち回れば破産せずにクリアできてしまうので、「破産して強くなってやり直す」という本作の売りであるはずのループを、ほとんど味わわないまま終わってしまう可能性がある。一か八かの賭けも、使う必要性をほぼ感じないまま最後まで行けてしまった。
ただ、それを差し引いても、手を止める隙のないアクティブなインクリメンタルゲームという体験はかなり良かった。この忙しさは他のインクリメンタルゲームではなかなか味わえないものだと思う。
唯一気になるのは値段で、定価905円はこのボリュームに対して少しお高めだと感じた。3〜4時間で終わる内容と考えると、セール時に手を出すくらいがちょうどいい価格帯かもしれない。逆に言えば、この手のゲームが好きならセールを待つ価値は十分にある。
ということで『Bills Must Be Paid』、インクリメンタルゲームが好きな人や、とにかく何かを叩き割りたい気分の人はぜひ遊んでみてください。もう遊んだって人は、友達にも勧めてみてね。


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