プレイ時間は96.8時間でした。
※本記事はデジモンストーリー タイムストレンジャーのネタバレが含まれます。
ゲーム概要
『デジモンストーリー タイムストレンジャー』人間世界とデジタルワールドを行き来しながら、世界崩壊の謎を追っていく育成RPG。
開発はメディア・ビジョン、発売はバンダイナムコエンターテインメント。2025年10月2日にPS5とXbox Series X|S、翌10月3日にSteamでリリースされた(2026年7月9日にはNintendo Switch/Switch 2版も発売されている)。
「デジモンストーリー」シリーズとしては7作目にあたり、前作『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』以来の完全新作。ディレクターは『デジモンワールド リ:デジタイズ』の友野祐介、キャラクターデザインは前作に引き続きヤスダスズヒトが担当している。
本作の一番の売りは、登場するデジモンが450体以上とシリーズ最多になっている点。しかもそのすべての3Dモデルが本作のために新規で作り直されているという力の入れようになっている。
システムとしては戦略的なターン制バトルが軸になっていて、デジモンを集めて育てて進化させながら、時空を超えた物語を追っていくという流れ。Steam版は日本語を含む11言語に対応している。
プレイするに当たって
プレイするに当たって、私はデジモン関連の作品を一つも知らない状態で本作を遊び始めた。
どうして今になって遊ぼうと思ったかというと、SNSなどでデジモンのビジュアルがバズっているのを何回か目にして興味を持っていたのが一つ。あとはPCを買い替えた影響で、何かしら重ためのストーリー物のJRPGが遊びたかったのもある。もう一つは、単純にモンスター育成系のゲームが遊びたかったから。
デジモン作品に一切触れてこなかったので、どういう世界観なのかもわからないままプレイを開始したのだが、クリアした今となっては「前情報があったほうがよかった」と感じるようなことは特になかった。前作やデジモンのストーリーをよく知っていたらもっと楽しめただろうな、という点は多少あるが、だからといって面白さに欠けるようなことはなかったと思う。
本作の実績内容
本作の実績数は合計46個。そのうち一つが「他すべての実績を解除する」という内容なので、実質45個。
基本的にはストーリーを攻略するうちに取れている実績がほとんどで、「図鑑をすべて埋める」とか「すべてのアイテムを入手する」みたいなめんどくさい実績は存在しない。

一つだけ厄介な実績があるとすれば「超究極体でゲームをクリアする」というもの。要は最高難易度でクリアしなきゃいけないんですが、これを獲得するために最低2周はゲームをクリアする必要が出てくる。
幸い「強くてニューゲーム」ができて、すべての要素を引き継いだまま最初からやり直せるので、そこまでだるいというわけでもない。最高難易度クリアに関しては簡単に攻略する方法があるので、そのあたりは2周目について書くときに詳しく書きます。

他はサイドクエスト関連が多数。本作にはメインストーリー以外に「サイドミッション」という、要はサブクエのようなおつかいイベントが多数存在していて、これらを何個かクリアする必要が出てくる。これに関しても、サイドミッションについて書く時に一緒に書きます。
プレイ中の感想
ではまず、一周目の感想から。
ゲームを開始してすぐに思ったのは、デジモンの系統が多種多様だなということ。「小さい獣から大きい獣」「完全に人の見た目もいれば、人獣のような見た目」「不定形のものから機械的な見た目」と、本当に様々な姿をしたデジモンがいるところが気になった。

言い換えると、シリーズ全体を貫くようなデザインの共通言語をあまり感じなかった。他社の作品になってしまうが、ポケモンにはポケモンらしい造形の作法があるし、ドラクエにはドラクエらしいモンスターの意匠がある。それはそのまま作品の特徴やイメージに繋がっていて、シルエットを見ただけで「これはあの作品のモンスターだ」とわかるような統一感になっている。
だが、デジモンにはそれを感じなかった。ただこれは欠点ではなく、むしろ設定と噛み合っているなと後から納得した。デジタルワールドという、あらゆるデータが集積した場所から生まれてきた存在なわけで、その出自がバラバラであることのほうが理屈としては正しい。統一感がないことが、逆に世界観の説得力になっている。
ただこれは、デジモン作品にほとんど触れてこなかった私が一作品遊んだだけの感想なので、遊び込んでいけば「デジモン感」と呼べるデザインの癖に気付けるのかもしれない。今の時点ではそう思った、という話。
そして、前述した「デジタルワールド」でのデジモンの生活にも着目していた。というのも、かなり「生活」をしている描写が多くて、探索や建造物を見て回るのが楽しかったんですよね。

またポケモンでの例えになってしまうが、映画ポケモンの冒頭シーンなどでは、ポケモンと人間が共に生活している街の描写が多く組み込まれていたりする。ああいうシーンがかなり好きで、そのモンスター特有の能力を使った生活描写というのは、つい見入ってしまうところがある。本作にはそういう点が多く見受けられてよかった。
次はシステム的な話をします。
本作には「種族相性」と「属性相性」という二つの要素が存在している。わかりやすく言うと、種族相性がジャンケンで、属性相性がポケモンでいうところのタイプ相性のようなもの。この二つが組み合わさったゲームデザインになっているので、理解するのに少し時間がかかる。

これがどうにも取っつきづらく、種族相性か属性相性、どちらか一つだけでよかったのではと思ってしまった。最終的に私は属性相性のほうはさほど意識しておらず、種族相性だけ意識していれば最後まで遊べてしまったので、困った点はあまりなかった。だが逆に言えば、片方だけでゲームが成立してしまうのなら、やはりどちらか一つに集約させたほうがすっきりしたのではと思ってしまう。

そんな感じでシステム面には少し引っかかりもあったが、無事にストーリー1周目を終わらせて、サイドミッションに取り掛かり始めた。
サイドミッション
サイドミッションはかなり量が多く、体感としてはメインストーリーと同等レベルのボリュームがあった。実際のコンテンツ量で言えば流石にメインストーリーのほうが多いのだろうが、それでも「もう一本ぶん遊んだな」という気持ちになる程度には数がある。

その中に何個か面倒なミッションがあって、それがそのまま実績にもなっている。
- 静かな僻み
「久我博士のコアダンプ」をすべて集める
- All eyes on me !!
「エテモンのソウルビット」をすべて集める
- 夢か現か
「鷲坂ヒロコのモニカー」をすべて集める
この3つは、マップ上にピンでの案内が出ないので、各地を自力で探し回らないといけない実績になっている。
コアダンプとソウルビットは新宿と秋葉原の中にあるので、そこまでめんどくさくはない。だがモニカーに関してはデジタルワールドのほとんどのマップに散らばっているので、かなり時間がかかる。調べながらプレイしたとしても結構めんどくさかった。
図鑑コンプ
※こちらは実績とは関係のない内容です。
実績とは関係ないのだが、せっかくなので図鑑もすべて埋めました。
図鑑を埋めるには、デジモンの進化と退化をひたすら繰り返していくことになる。ただし進化させるためにはデジモンの基礎ステータスを一定まで上げる必要があり、その手段としてレベル上げとデジファームでの特訓の二種類が存在する。
レベル上げに関しては、DLCコンテンツである「経験・黄金・資材の間」の購入が一番手っ取り早い。経験の間を使えば、経験値を爆上げしてくれる「ブレイズポイントV」というアイテムが簡単に手に入るためである。
ただ、どれだけレベルを上げても基礎ステータスが足りないケースは出てくる。なので基本的には、ある程度レベルを上げたあとデジファームで特訓するのが、一番効率よく進化と退化を繰り返せる方法だと思う。
だがここに大きな問題が二つある。一つはデジファームへの画面遷移が長ったらしいこと。そしてもう一つが、デジファーム内のUXが終わっているという点。
どれだけ終わっているかというと、基礎ステータスを上げるには基本的に同じ特訓を数回繰り返す必要があるのだが、1回ごとにWASDなり十字キーなりスティックなりで項目を選び直さないといけない。これがもうめんどくさくて、連続で実行できるようにするかショートカットを用意しておいてくれ…とかなりダルかった。ここに関してはかなり不親切な作りだなと感じたので、評価が下がるポイントになってしまった。
とはいえ図鑑埋めは実績には関係がないし、特筆すべき点もデジファーム関連くらいなので、次は2周目に取り掛かります。
2周目
上記でも説明した通り、最高難易度である「超究極体」でゲームをクリアする必要がある。だがここに一つ抜け穴があって、本作は設定から難易度を自由に変更できるため、ラスボス戦の時だけ超究極体に切り替えれば、それ以外は最低難易度で進めても問題がない。
そのため、2周目自体はそこまで難しくはなかった。
ただ、ラスボス戦に関してはしっかり準備をしていかないと到底勝てない難易度になっているので、その時のパーティを紹介します。

アポカリモン×3のパーティ。

アポカリモンは「暗黒」というスキルで、HPの20%分の割合ダメージを与えることができる。超究極体は敵の防御力やステータスがカンストしている上に、ラスボスともなればHPも膨大なので、通常の攻撃ではほとんど太刀打ちができない状態になる。だが割合ダメージであれば相手の防御力に左右されず、HPに比例した固定の割合を削れるので、それを使える「暗黒」持ちのアポカリモンに白羽の矢が立ったというわけ。
他にも割合ダメージを与えられるデジモンはいるのだが、一番簡単に用意できたのがアポカリモンだったので、今回はアポカリモン×3のパーティでラスボスを倒した。
アウターダンジョン
アウターダンジョンとは、各所にある赤いワープゾーンから行くことのできるミニゲームのこと。
5種類のミニゲームがあり、それぞれに4段階の難易度が用意されているので、合計20個となっている。
結論から言うと、正直あまり面白くはない。ただ、そこまで数がある訳でもないので、大きな問題ではないかなという感じ。最後の実績がアウターダンジョン全制覇だったせいで、ほとんど惰性の勢いで挑戦していたから面白く感じなかった、というのもあるかもしれない。どうせならストーリー1周目のうちに並行して遊んでおけば、もっと楽しめていたかも?

とはいえ、これで全実績が終わったのでまとめに入ります。
まとめ
デジモン作品にまったく触れてこなかった人間が、96.8時間かけて全実績と図鑑コンプまでやり切ったわけだが、結論としてはかなり満足度の高いゲームだった。
一番よかったのはやはりデジタルワールドの作り込み。統一感のないデジモンたちのデザインも、彼らが「生活」している描写の多さも、全部が世界観の説得力に繋がっていて、探索しているだけで楽しい作品だった。前情報ゼロで入っても置いていかれることはなかったし、シリーズを知らない人の入り口としてもかなり良い一本だと思う。
逆に気になったのは、種族相性と属性相性という二つの相性システムが噛み合いきっていない点と、デジファーム周りのUXの悪さ。特に後者は図鑑コンプを目指すと嫌でも向き合うことになるので、ここが改善されるだけでも体験がかなり変わるんじゃないかなと思う。
全実績自体の難易度は低めで、「超究極体クリア」も抜け穴を知っていればそこまで苦労しない。図鑑をすべて埋めたり寄り道をしなかったらもっと短い時間でクリアできてたんじゃないかな、時間がかかったといっていたモニカーをすべて集める実績も、アウターダンジョンも相対的にそう感じてただけで、実際はそんな時間かかってないと思うし、それでも全実績するなら時間かかるから覚悟はしておいた方がいいかもね。
ということで『デジモンストーリー タイムストレンジャー』、まだ遊んでないって人はぜひ遊んでみてほしいし、もう遊んだって人は友達とかにも勧めてみてね。



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